前回の記事で立ち寄った、
Chipping Sodburyという町は、
南グロースター州というイギリス西端の州にあります。

そこを出て、少し南下し、一般道をひたすら東へ進んでみました。
グロースター州を南下するとそこはウィルツ州、
共にコッツウォルズと呼ばれる地域です。

一般的にコッツウォルズというと、ストウーオンーザーウォルド等、
北コッツウォルドを連想なさいますが、
実は、イギリス中央に広がる、広大な丘陵地帯で、
グロースター、オックスフォード、ウォリック、ウースター、
サマセット、ウィルツの6つの州にまたがっています。

地層がライムストーン(通称コッツウォルズストーン)という黄色い岩盤なので、
コッツウォルズ、独特の景色が生まれました。

* 且つてイギリスはその土地の材料を使って家を建てる事が義務づけられていました。
  (現代でも伝統を重んじて、それを守っている所を多く見かけます)
  よって、オークの森ではティンバーフレームの家が、
  赤土の地方では煉瓦の家が、石灰質の地層では漆喰の家が、
 コッツウォルズでは、黄色い石の家が建てられました。赤みを帯びた石の地方も、
 黒いガラス質のフリント(火打石)を使う地方もあります。
 何百キロもドライブをしていると、ある地点から、町の色が変わる事が良くあります。
 そんなとき、「あっ、地層が変わった」と思います。

さて、イギリスでは地図にも無い様な小さな道にも、村の方向を示すサインボードがあります。
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参考画像

そのサインボードを見ながら、1時間程車を走らせていると。
長年の感というのでしょうか、なにかピンとくる村の名前があったので、
細い道をそのサインボードが示す方向に行ってみました。

するとまず藁葺き屋根のパブが、ひっそりと佇んでいます。
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どんな小さな村にもパブがあるのには笑ってしまいます。

パブの裏には
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鶏や
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馬が、一緒に飼われていました。
イギリスではフリーレンジ(平飼い)の規模も大きいです。

村の奥まで細い道を行ってみました。
West Overtonという人口600に充たない村です。

人も歩いていないのどかな村で、家と家はかなりの距離、離れています。
なによりも古い、サッチド コテージが多い村です。
サッチド コテージは藁葺き屋根のコテージという意味。
且つての英国首相、ミセス・サッチャーの祖先は藁葺き職人だったのだと思います。

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私道の奥にひっそり佇むコテージ

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村の端っこにあったコテージ

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ちょっと大きめなコテージ、奥には中世の教会が見えます。
今回は飛行機の時間が迫っていたので、訪れていません。。

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煉瓦のコテージもありました。

もっともっと、探索したかったのですが、飛行機の時間が迫って来ていて、
まだ1/4程の距離しか進んでいません。
後ろ髪を引かれつつ、一路ヒースローへ。

今回は、美しいイギリスをあまりご紹介できませんでした。。
以前にご紹介したイギリスはこちらにあります。
色々な村や町、教会をご紹介していますので、
ぜひ、ご覧になってください。