本日、9月15日は“悲しみの聖母”の記念日です。

昔からカトリックの信者達は
マリアさまやイエスさま、その他多くの聖人達が
その生涯で経験した喜びや悲しみを
共に感じ、祈りを捧げるために
様々なかたちで記念してきました。


マリアさまの悲しみ‥それは預言者シメオンによる
預言のことばの実現でした。

 (ルカによる福音書2章より)
 
  34.するとシメオンは彼らを祝し、そして母マリヤに言った、
      「ごらんなさい、この幼な子は、イスラエルの多くの人を
       倒れさせたり立ちあがらせたりするために、
       また反対を受けるしるしとして、定められています。__
  35.そして、あなた自身もつるぎで胸を刺し貫かれるでしょう。__
      それは多くの人の心にある思いが、現れるようになるためです。」
      

福音書の中で、マリアさまが大きな悲しみにあう場面が7回あります。

マリアさまの受けた悲しみを「聖母の七つの悲しみ」と呼び
図像などでは、7本の剣で心臓を刺し貫かれ、悲しむ姿で表されます。

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こちらは1910年代のアンティークホーリーカード。
マリアさまの心臓に、7本の剣がささっています。
後ろには十字架を背負って歩くイエスさまの姿が描かれています。


聖母の七つの悲しみ


1,シメオンによる預言
2,エジプトへの逃避
3,少年イエスさまと3日間逸れたこと
4,ゴルゴダの丘への途中、十字架を背負ったイエスさまと出会っこと
5,イエスさまが十字架に架けられたこと
6,十字架からおろされたイエスさまを抱きとめたこと
7,イエスさまの遺体を埋葬したこと


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こちらも“悲しみの聖母”を表現した作品、
17世紀にサッソフェッラートという画家が描いた
“The Madonna in Sorrow”のアンティークポストカード。
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美術館のお土産品です。


新入荷アンティークより、
珍しい“親指の聖母”のセンターメダイがついた、
マザーオブパールのロザリオです。
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17世紀の画家、カルロ・ドルチの“悲しみの聖母”を再現したもの。


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カルロ・ドルチ作の“Mater Dolorosa”(悲しみの聖母)は
“親指の聖母”という愛称で呼ばれています。

その親指には
涙のあとをかくしている‥
親指がイエスさまを表している‥など
様々な解釈がされていますが、本当のところどうなのかは
分かっていません。



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