新入荷のアンティークを少しずつご紹介していきたいと思います。

1回目はこちら

Moucherine1
モークリン・ウエアと呼ばれるもので、こちらは携帯用のグラスとケースです。
5.5∅ 7h ¥15,000

Moucherine2
ケースにはクロモスが貼られ、ピッタリサイズのグラスには手彫りの切子が施されています。
(クロモスについてはこちら、以前の記事をお読み下さい)
1860~80年代(ヴィクトリア時代)のものです。
自動販売機やコンビニのなかったこの時代は、こういったものを持ち歩き、
井戸や泉から水を飲んでいたんですね。

モークリン・ウエアという呼び名ですが、
スコットランドの Mauchline(モークリン)という人口4000人程の小さな村で1820年から1933年まで
W & A Smithというファーム(農家)で作られたので、そう呼ばれています。

当時はお土産物としても沢山作られ、各地の観光地へ出荷されたそうです。

この地に沢山あったセイヨウカジカエデ(プラタナスに似た樹木です)の木材を使って作られましたが、
1933年木が底をついた事、ファームの代が替わった事等から作られなくなりました。

今回の入荷にもう一つ良く似たものがあります。

Moucherine3
同年代の「木製縫い針ケース」です。
2.3∅ 8.5h ¥6,800
こちらはモークリン・ウエアではないようですが、同じく可愛いクロモスが貼られています。


Y.S